フリーランスの天敵「国民健康保険料」はどう決まる?会社員時代との違いと安くする方法

なぜ国保はこんなに高いのか?
個人事業主のもとに6月頃に届く国民健康保険料の通知書。「えっ、こんなに!?」と目を疑う金額が書かれていることがよくあります。
会社員時代の健康保険(社保)は会社が半分負担してくれていましたが、国民健康保険(国保)は全額自己負担です。さらに、扶養という概念がないため、妻や子供の分も人数割りで加算されます(均等割)。これが「高すぎる」と感じる原因です。
国保の計算の仕組み
国保の保険料は、主に以下の3つの要素で決まります。
- 所得割:前年の所得(経費等を引いた利益)に応じてかかる金額。
- 均等割:加入者全員にかかる基本料金(人数分かかる)。
- 平等割:1世帯ごとにかかる基本料金(自治体による)。
このうち最も影響が大きいのが「所得割」です。稼げば稼ぐほど保険料は青天井に上がっていきます(ただし年間上限額があります)。
2026年(2025年分所得)の上限額
国保の保険料には上限(賦課限度額)があります。2025年度の改正等により、医療分・支援金分・介護分を合わせた年間上限額は約106万円〜109万円程度(自治体によりますが)まで引き上げられています。
どんなに稼いでもこれ以上は増えませんが、逆に言うと年収数百万〜1000万円クラスのフリーランスにとっては、毎月9万円近くの出費になる計算です。
国保を安くする方法はある?
1. 経費を漏れなく計上して「所得」を下げる
国保は「所得」をもとに計算されます。 先ほど解説した「青色申告特別控除(65万円)」を使えば、所得を65万円圧縮できるため、国保料も年間6〜7万円ほど安くなる可能性があります(自治体の料率による)。家事按分などの経費もしっかり計上することが、最大の国保対策です。
2. 「文芸美術国民健康保険組合」などを検討する
Webデザイナー、ライター、イラストレーターなどのクリエイティブ職種であれば、「文芸美術国民健康保険組合」に加入できる可能性があります。
これは所得に関係なく保険料が定額(月額2万円台など)になる仕組みです。所得が一定以上(例えば300万円〜400万円以上)ある場合、自治体の国保よりも圧倒的に安くなるケースがあります。
3. 社会保険の任意継続(会社を辞めた直後)
会社を退職してフリーランスになる場合、2年間だけ会社の健康保険を「任意継続」できます。ただし、会社負担分がなくなるため保険料は2倍になります。それでも、扶養家族がいる場合などは国保より安くなることがあります。
あなたの国保料はいくら?
シミュレーターを使って、今年の国保料(推計)を計算してみましょう。「フリーランス(個人事業主)」モードに切り替えて入力するだけです。